母の入所、そして‥‥



昨年、認知症の母が介護施設に緊急入所してから、もうじき半年になろうとしています。

母がアルツハイマーと診断されたのは9年前です。

(母の言動がおかしくなってきたのに気づいたのはもっと前でしたが

まず「受診する」ことが、認知症の最初の大きなハードルです)

認知症の在宅介護の限界がくるのはだいたい4〜5年だそうですね。



私は長年の介護生活で感覚が麻痺してしまい、まだまだ母を自宅で介護できると思ってました。

でも、昨年の私たち家族の状況は、客観的に見てすでに限界に来ていたらしいです。

担当のお医者さんから「本人のためにも、家族のためにも、もう入所ですね」と告げられた時、

ついいそこまで来てしまったことを悟りました。

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                             近所の公園にて

ただ、どこの施設も100人以上の待機者がいる現実なので、

入所の順番が回ってくるのは半年先か一年先か‥‥‥

あるいはもっと待つことになるかもしれないと覚悟はしました。



でも、紹介された施設に申し込んでみたら、なんと3日で入所が決まったんです。

施設の方で母の面接をした結果、「緊急性が高い」と判断されたからでした。

急なことに混乱しながらもバタバタと準備に奔走し、たくさんの手続きを経て入所に至りましたが、

母本人は、職員の人も驚くほどすんなりと施設の生活に馴染みました。

娘である私も、孫たちも、自宅もわからなくなっていた母ですが、

今ではすっかり施設の自室が自分の居場所だと思って落ち着いているそうです。

母が元気で穏やかに過ごしていることが、私たち家族にとっては何よりです。


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                       芽吹き‥‥‥‥‥近所の公園にて

母が入所してしばらくは、突然の生活の変化に戸惑い、

何か気持ちが宙ぶらりんになったような感じがしてました。

母の介護中は自由の少ない生活だったので、

他人の自由が羨ましくならないように、妬ましくならないように、

外からの刺激を無意識にシャットアウトしてました。

介護を大変だと思わないように、苦難に対してあえて鈍感になろうと、

感覚全体を閉じていたからでしょう。

(自分が壊れてしまわないようにという、自衛手段だったと思います)


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それが、次第に‥‥‥視界を遮っていた膜が1枚1枚剥がれるように、

目に映る景色がどんどん明るくなって行きました。

なんだか不思議で、新鮮な感覚でした。


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長いこと、別に見たいと思わなかった桜も、今年は見たくなりました。

すぐ近所の公園にも足が向かなかったのに、

昨日は桜を見ながらゆっくり歩いて来ました。

川沿いの桜並木にも行って来ました。

長い桜のトンネルをくぐっていく時、一瞬、

何か言葉にならない気持ちがあふれて来ました‥‥。

今、ようやく本来の自分に戻れたような気がしています。


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